横田基地での降下訓練は中止を
横田基地での降下訓練は中止を
米軍横田基地では、パラシュート降下訓練で部品などの落下事故を起こしています。事故回数は
2018年以降、立川市の西砂町をはじめ周辺の自治体で5回にもなります。その都度、立川市は
東京都や周辺自治体と連携して、事故原因の究明、再発防止策、安全確保、情報提供を要請してき
ました。
こうした求めに来かかわらず、11月18日に事前の通告もなくパラシュート訓練を行い、米兵
が横田基地から3キロも離れた羽村市の民間住宅に落着し屋根を壊しました。横田基地から3キロ
と言えば、立川市では大山小学校、第9小学校、上砂川小学校にあたります。立川市など周辺自治
体は事故の原因究明と再発防止策がとられるまでは、訓練をしないように要請しました。
米軍はこの事故について「徹底した点検を行い安全性について確信が得られた」として20日に
訓練を再開しましたが、今度は福生市の児童館の敷地内にパラシュートを落下させる事故を起こし
ました。驚いたことに、人命にかかわりかねない重大な事故を起こしながら、米軍は事故発生に関
する情報を一切秘匿していました。さらに、事故が起きた日は児童館が開館中で職員がいたにもか
かわらず、米軍は許可も得ず敷地内に侵入してパラシュートを持ち去りました。
これに対して、立川市と周辺自治体と東京都は、原因究明、再発防止策が行われるまで訓練を行
わないように重ねて要請しました。米軍が無断で勝手に侵入してパラシュートを持ち去った行為は、
不法侵入であり証拠の隠滅を図ったのではないかなど犯罪ともいうべきものです。外国軍隊による
主権の侵害だといわなければなりません。
横田基地周辺は、人口が密集している市街地であり、危険な降下訓練は中止すべきです。私は、
横田基地問題を12月議会で質問しました。市として要請はしていますが、より厳しい対応をする
ように求めました。今後も議会で質問していきます。
残念なのは、まるで属国扱いのような重大な問題が、国民に知られていないことです。政府が事
故について、積極的に公表し対策を求める、あるいは中止を求める対応をしていないからだと思い
ます。これだけ大問題なのにマスコミの報道も殆どありません。外国人のことをあれこれ言う人が
いますが、米軍のことは問題にしないのでしょうか。私は、安保条約廃棄と横田基地撤去を目指す
日本共産党の役割がますます大事だと思っています。

